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「イノセントバレット -the false world-」感想

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タイトル:「イノセントバレット -the false world-
ブランド:CINEMATOGRAPH
評価:C-(S~E)
※以下ネタバレを含みます

◆雑感
新規ブランド「CINEMATOGRAPH」の処女作。メインシナリオはlightでお馴染みの昏式龍也氏が担当。原画は『世界ノ全テ』『月光のカルネヴァーレ』の大崎シンヤ氏が担当。

事前に体験版が公開されていない事もあり、個人的には少し不安要素が強かったのだが、いざ蓋を開けてみるとやっぱり物足りなさを感じる作品だった。
丁寧な問題提起から始まった序盤~中盤に比べると締めとなる終盤の展開がおざなりで性急過ぎるのだ。その結果、異能力バトル物としても思想対立物としても中途半端な出来になってしまった。

まずは作品構成の点から。
基本一本道構成でその過程にあるヒロイン選択の結果で各ヒロインとのエピソード(個別ルート)が挿入される形。ラストの展開もヒロインが変わるだけで殆ど同じだし明確な個別ルートが存在しない。似たような構成の作品だと『創世奇譚アエリアル』が思い浮かんだ。

この構成の欠点は大筋が共通ルートなので二周目以降のプレイが作業になりやすい事が挙げられる。本作もそれを意識してか一度クリアすると選択肢スキップが可能になる。ただこの選択肢スキップ機能、テキストの未読既読判定もすっ飛ばしてとにかく次の選択肢に進むのでかなり使いづらい。と言うか自分は使わなかった。

内容に関して。
本作の見所は大きく分けて二つ。一つは主人公やヒロインのような特攻種――戦闘に有用な特殊な能力を持った人間――と指定三号と呼ばれる未知なる物体との戦闘場面。もう一つは終盤に明らかになる<敵>と呼ばれる存在との思想対立。

作品テーマを考えた場合メインになるのは後者だが、前者から順に物足りなさを指摘していきたい。

・異能力バトル物としてどうか
異能力バトル物として見た場合、本作の戦闘シーンは迫力不足である。この理由は単純な演出レベルの問題に留まっていない。
①主人公やヒロインの能力が迫力に欠ける
②戦闘の大半が銃がメイン
③指定三号のタイプがワンパターン
④ラストバトルが今一つ盛り上がりに欠ける

大まかな原因を考えるとこんなものだろうか。
物理防御、肉体強化、再生能力、風を読む、高速移動。作中で登場する特殊能力を挙げてみたが、戦闘に有用な能力であるが今一つ決め手に欠けるし、視覚的インパクトに乏しい。主人公が能力的に終始盾としか機能出来ないのもやや物足りない。

特殊能力で無双、或いは能力を駆使した派手な戦闘にはならないので自ずと銃での戦闘がメインとなる。つまり本作は異能力物でありながら異能力自体の重要度がそこまで高くないのだ。なので戦闘に華がない。

敵となる指定三号もどれも似たり寄ったりのタイプなので基本的に同じような戦闘シーンの繰り返しで物語が進んでいく。似たようなカットイン、CG、立ち絵で戦闘が進むのでもっとバリエーションに富んでいればなと思ってしまった。これはラストバトルも同様である。

・思想対立物としてどうか
もっとも作品のメインテーマに置かれているのはこちらである。幼い頃から<運命>に翻弄されていた主人公・那智祐爾は特異点と呼ばれる力に覚醒し、そこで<運命>に立ち向かう事を決意する。指定三号との戦いに身を置く中で祐爾は<敵>の存在、人の<運命>を弄ぶ黒幕の存在を知る。

本作で最も重要になるのはこの<敵>との対決である。だが致命的な事に、本編ではこれが最後まで描かれていない。どの個別ルートでも所謂「俺たちの戦いはこれからだ」的な感じで完全な決着がなされないまま終わりを迎えてしまうのだ。これでは中途半端、消化不良という印象が強くなってしまう。

<敵>の理念を確認しよう。彼らの目的は特攻種と呼ばれる新・人類の台頭。そして既存のパラダイム――科学が支配する世の理――を破壊し、新たな秩序によって構成された世界を観測する事だった。題材としては掛け値なしに面白いと思う。
この思想と主人公らの決着が最後まで描かれていれば…、そう思わずにはいられない。<敵>の代表格だった田中はストーリーテラーとしてかなり味のあるキャラクターだったが最後はあっさり退場してしまったので非常に残念だった。

本作と『Vermilion -Bind of Blood-』をプレイした限りだが、メインシナリオを担当した昏式龍也氏の真骨頂はこのような思想対立にあると思う。なのでここがきっちり描かれていれば異能力バトル物としての面白さ、「燃え」の部分が物足りなくても個人的には許容出来た。

『Vermilion』ではこの部分がグランドルートで見事に結実していた。
「人は現実や社会のような制約とどう折り合いつけて生きていけば良いのか」、敵との最終決戦の決着とこの問いに対する解がきっちりと描かれていた。

本作の場合だと<敵>との決着を通して、主人公が翻弄された<運命>の打破、その後で彼らはどう生きて行くのか、この辺りまで描かれていて欲しかったが残念ながらこうはならなかった。つくづく終盤の展開の性急さが惜しい。

◆総評
題材は良いけど物足りない、この一言に尽きる。
豪華声優陣による男性キャラの勇姿、FPSさながらの銃声の効果音など力を入れていたと感じた部分もある。ヒロイン以外に立ち絵がある女キャラが登場しないのも新鮮で面白かった。(エロゲで褒める点としてはちょっとズレてる気もするが。)
次回作ではこうした部分がより活きるシナリオの完成度を携えて欲しいと思う。
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