
タイトル:「
この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY」
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PULLTOP評価:C+(S~E)
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批評空間投稿レビュー(ネタバレあり)◆前書きまさかの一日二回更新…。新作レビューは鮮度が大事なのでちょっと頑張って書くことにしました。例のごとくシナリオ内容に関して深く言及したレビューは批評空間のほうに投稿しました。興味がある人はそちらも読んでみて下さい。こちらは詳しいネタバレはないように可能な限り配慮したつもりですが画像を何枚か入れているので気にする人はお引取り下さい。申し訳ないです。
PULLTOP初のFDということでしたが初めてとは思えないほど安定した出来だったと思います。文句なく合格点をつけることができました。ただ
ルートによる差がかなりあるので攻略順は大事になってくるかと思います。それでもメインシナリオの出来は本編に匹敵、或いはそれ以上と言ってもいいほど素晴らしいものでした。それでは早速中身のほうに行きましょう。
◆本作の進め方
上の画像のように本作には7つのシナリオがあります。この中から好きなシナリオを選んで進めていく形になっています。制限などは設けられておらず、また隠しシナリオというものも存在しません。
この中でも特に
ソアリング部アフターは本作の集大成と言うべきシナリオになっています。なので後味良くすっきりと終わりたい人はこちらを最後に回すことをオススメします。次いで力が入っているのはソアリング部ビフォアかな。ifシナリオの方も本編では攻略できなかったほたると佳奈子さんが満を持して攻略できるということで、FDで追加された新ルートとしては十分に力が入っていました。
逆にアナザー(アフター)ストーリーはまさにエロ補完といった感じで、風戸・姫城両姉妹の姉妹丼プレイを一回やってすぐ終わります。ノベルもおまけ扱いなのでボリュームはかなり短め。どちらも最後に回してしまうと予想以上にあっさり終わってしまうのでなるべく先に消化したほうが良いのではないかと思います。これから分かると思いますが本作はあげは、亜沙、依瑠好きにとっては満足できないかもしれません。それでもメインシナリオはかなり良いので本編が好きだった人には是非プレイして欲しいですね。
◆Hシーン回想枠は全部で10枠。
内訳は、
小鳥:2枠 天音:2枠 ほたる:2枠 佳奈子:2枠 風戸姉妹:1枠 姫城姉妹:1枠
となっています。
欲を言えば各キャラもう一枠ずつ増やして欲しかったですね。でもFDだしこんなものかな?本編のスイートラブパッチのような普段とは少し違う凝ったシチュエーションでのHも見たかったです。でも佳奈子さんのパイズリは( ´∀`)bグッ!
◆システム・演出・CG・音楽本編そのままに今作も高水準。マウスジェスチャー機能有り、ムービーを交えたグライダー飛行時の臨場感のある演出…などなど非常に力が入っています。ちなみに今作は選択肢でセーブすることができません。でも一つしかないし選択肢自体も大したものじゃないので殆ど影響はないかな。CGは少し顔のパーツがおかしかったりと違和感を感じるものが何枚かありました。
BGMは新たにFlying fish diary、a reminiscence、INNOCENT AIR、Step by stepの4曲が追加されています。どの曲も違和感なく溶け込んでいて気にしなければ新規BGMとは気付かないぐらい世界観に馴染んでいました。
そしてDuca様が歌う新OP曲Brand-New Worldは疾走感があり、本編のイメージをそのまま曲にしたような爽やかな曲に仕上がっています。
また今回は新たに立ち絵鑑賞機能が追加されています。

このように好きなキャラを自由に選択して表情や背景を変えることが出来ます。
例えば、

こんな感じで
佳奈子さんをあたかも深夜の露出プレイに恥じらいでいるかのような姿にすることができ、本編ではまず想像し得なかった妄想を膨らませることが出来ます。これは嬉しいですね。
ころげて凌辱side…◆キャラクターヒロインの好きな順は、
佳奈子さん>小鳥>亜沙>依瑠>ほたる>天音先輩>あげは
でしょうか。
佳奈子さん一位は揺るぎません。小鳥はソアリング部アフターで株が急上昇したかな。正直みんな可愛いです。下位はその時の気分によって結構変わるかも。
これは自分でも驚きなのですがほたるが順位としては思ったよりも伸びませんでした。もちろん文句なしに可愛いのですが本編の魅力的なサブヒロインでいた時のほうが可愛く感じました。これは彼女の献身的な性格が大きいかと思いますが…。
魅力的なサブヒロインが攻略可能になったからといって必ずしもそれが全てにプラスに働くとは限らないということを本作は改めて教えてくれたような気がします。
本編では「ほたる攻略させろ!」とか散々言っておきながらいざFDで攻略可能になったら本編の方が魅力的で可愛かったと言い出す辺り我ながら凄い厚かましいなと思います。でも佳奈子さんはこんなこと全く感じなかったし文句言いつつも実際ほたるとイチャラブできたのは嬉しかったし…うーん難しい。
FDでのサブヒロインのメインヒロイン昇格というのはこれまで自分が想像していた以上に高度で難しい問題なのかもしれません。なんか書きながら色々考えてたらこれ雑記ネタにできそうですね。そのうち書くかも。
サブキャラクターにも少し触れておきます。『ころげて』の凄いところの一つは嫌いなキャラクターが一人もいないことだと思います。もちろん悪役となるキャラはいますが嫌いという感情は抱きませんでした。今作で新たに登場する霧乃遙、中村晴海の両ソアリング部新入部員も本編での雰囲気を壊すことなく上手く馴染んでいたと思います。登場頻度は多くありませんが個性はしっかり出ているので埋もれているとは感じませんでした。
◆シナリオノベル、アナザー(アフター)ストーリーは短すぎるのでエロ以外に特に書くことはないということ、メインシナリオのソアリング部ビフォア・アフターはネタバレなしで深く触れるのは難しいし既に批評空間の方で長々と書いたということで、ここでは佳奈子さんとほたるがメインになるifシナリオを中心に紹介していきます。
まあ可愛いくらいしか言ってませんが…。
・if:姫城ほたるの場合
本編のあげはルートでは間違いなくほたるの方が輝いており、それなのになぜ攻略できないのか製作者を小一時間ほど問い詰めたい気持ちに駆られましたが念願叶って今作で遂に攻略することができます。
さっき色々書きましたがとにかく可愛いことは間違いないのです。

なんて愛らしいんだ…。
自分も撫で撫でしたい…
献身的にマッサージするほたる可愛い!
大まかな話の内容は幼い頃から引っ込み思案で碧やあげはの後をただ付いて行くだけだったほたるが、積極的に行動しやがて自分自身の目標を見つけるまでの物語。本編の個別ルートほどのボリュームはありませんが綺麗にまとまっていました。
・if:時雨佳奈子の場合
簡単なあらすじを画像で紹介。


ある日起きたら碧の部屋で上半身裸の状態でいることに気付いた佳奈子さん。果たして本当にヤッちゃったんでしょうか?良くも悪くもここから碧との距離が急接近していきます。
このルートは本編では見れなくて涙を呑んだ佳奈子さんの魅力が全面に溢れ出ています。照れたり慌てふためいたり嫉妬したり…恋人同士になって初めて分かる佳奈子さんの新しい魅力がいっぱいでプレイしていて大満足でした。

処女かどうかを確認するために奔走する佳奈子さん可愛い!

照れてる佳奈子さん可愛い!!

><な佳奈子さん可愛い!!!
結論:とにかく佳奈子さん可愛い!!!!◆総評ルートによる差は激しいですが全体を通して見れば十分満足できる仕上がりになっていると思います。特に今回触れなかったソアリング部アフター(ビフォア)の出来はかなり良いです。青春がメインテーマになっていた本編の続きを描いたシナリオとして素晴らしいものでした。大袈裟に言えばこれだけでも本作をプレイする価値はあると思います。本編が好きな人は迷わず手に取ることをオススメします。
◆後書き批評空間との差別化の為にこちらはネタバレなしで書くよう心掛けてますがそうすると表面的な感想だけに留まってしまいますね…。ネタバレか否かの境界線が曖昧なのでどうしても慎重になってしまいます。まあでもブログは作品に興味を持って貰う為の紹介の意味合いが強いのでこんな感じで良いかな。あんま書きすぎてこれからプレイする人の楽しみを奪うのだけは避けたいし。宜しければプレイした後にでも批評空間の方の感想も読んでやって下さい(宣伝)。
大したこと書いてませんが話は逸れますが今月の新作だと他は大図書館は感想を書いても良いかなと思っているのですがどうでしょう。まだ共通ルートなので全体のボリュームを把握してはいませんが要望があれば5~7日後辺りを目処に終わらせて書こうかなと思います。書いて欲しいという人がもしいらっしゃったらコメント欄にでもお知らせ下さい。