トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

プロフィール

おく

Author:おく
◆このブログについて
当ブログは18禁の要素を多く含みます。その為18歳未満の方は閲覧しないようお願い致します。

◆自己紹介
初心者だけど重度のエロゲーマー。プレイ本数が増えてきたけどまだまだ新参者のつもり。当面の目標は積みゲを全て崩し終えること。
プレミアリーグ所属のフットボールクラブ:アーセナル(Arsenal)を応援しています。サポーター歴は9年ほど。

◆エロゲー批評空間
oku_bswa

◆Twitter
@oku_bswa

◆ゲームメーター
おく

◆メールフォーム
何かありましたらこちらまでお知らせ下さい。(注意、感想、削除依頼等、お気軽にお寄せ下さい。)

Twitter

最新記事

最新コメント

カテゴリ

応援バナー2

【サクラノ詩】応援中! 【サクラノ詩】応援中! 【サクラノ詩】応援中! ま~まれぇど新作第10弾『プライマルハーツ2』

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
79: by on 2015/07/18 at 02:47:27

お初お目にかかります。最近こちらのゲームをプレイして自分なりに考えて見たのですが、最後の瑠璃の鳥の絵、やはり解釈は鳥が冬子自身なのですね。私は冬子の子を象徴したと解釈したのですが。理由は鳥事態が青かったため。鳥を冬子と考えた場合殻を破る前から幸せでないとならない。しかし冬子は自分を不幸といっている。青い鳥が幸せの象徴であるとするならば自分と時坂零下時の子であると考えた方が自然に写る。どこを探しても同じ考えの人はいなかったので的外れなのかもしれませんね。長文失礼しました。

「殻ノ少女」感想

karanoshojo
タイトル:「殻ノ少女
ブランド:Innocent Grey
評価:A-(S~E)
※以下ネタバレを含みます


◆前置き
ここ最近Innocent Greyの作品を連続してプレイしてきたが、これまでは面白いがあと一歩足りないという印象を拭えなかった。それでも本作『殻ノ少女』でようやくその殻を破り、もう一段階上の作品になったという感じがした。有り体に言えば今までは内容はB級ミステリーで、絵や音楽や雰囲気を主に楽しむものだったが、今作はしっかりミステリーとしても楽しめ、それに伴い絵や音楽も更に洗礼されていた。完成度という面で『殻ノ少女』は過去作に比べてずば抜けていたように思う。そのため自分の作品への熱中度というものも大きく違ってきた。

◆システム
今作は新たに昔ながらの推理AVGシステムを採用している。大きく分けて"基本パート・探索パート・捜査パート・推理パート"の4つからなり、合わせてDetectiveシステムと呼ばれている。以前elfから発売された『新・御神楽少女探偵団』に近いゲームシステムを踏襲している、と言えば想像できるだろうか。
僕は漫然と読み進めていく作品よりもこういった"ゲーム"としての要素があるほうが好きなので今作は非常にやりごたえがあってその点でも楽しめた。最も結構難易度が高いので細かな回収は攻略サイトの力に頼ってしまったのだが…。
他にも人物・証拠リストの存在や、人物相関図をいつでも見返せたりと自分が事件を追っているという気分が味わえたのは良かった。

◆グラフィック・音楽
絵と音楽に関しては深く言う必要がないと思うし既に多くの人によって語られ尽くしている。それくらい高水準だし、雰囲気作りでInnocent Greyに匹敵するブランドはinspire、Liar-soft、raiL-softくらいしか思い浮かばない。
また今作は猟奇的なCGの数が増え、クオリティも『カルタグラ』の時に比べて遥かに良くなっていたのでこれまで以上に迫力があって引き込まれた。目を背けたくなるような凄惨な場面であっても、そこに均整の取れた美しさを見出すことができたのは、偏に原画を担当した杉菜水姫先生の画力の高さのおかげだろう。

◆シナリオ
京極夏彦の小説の影響を多分に受けているように思われる。氏の小説はあまり読んでいないので深くは語れないのだが、『魍魎の匣』はもちろん『絡新婦の理』にも類似点は多い。ただこれはあくまでリスペクト、オマージュ止まりであって、パクリなどと糾弾されるレベルではない。内容は似通ってはいるが全体から漂う雰囲気は全くの別物だし(これには絵や音楽、声優の力もある)、本作はエロゲーであるしまた『殻ノ少女』とのタイトル通り、テキストは少女の内面描写により力が入れられていた。透明感溢れる作中の雰囲気や、十代の少女の脆さ・危うさを重視した作りは京極作品にはない本作の良さである。
また本作の章タイトルは江戸川乱歩の作品の名前から来ているし(幻影城、二銭銅貨など)、シナリオを担当した鈴鹿美弥氏は非常にミステリー小説が好きなのだなと好感が持てた。
僕は作品評価をする時にはその作品が持つ良さをなるべく引き出したいという思いがあるので、今回の場合は単に京極作品のパクリなどと言って、『殻ノ少女』が持つ良さを殺す読み方はしたくはない。京極作品との過度な比較は類似点以外を無意識的に切り捨てることでもあるので、偏狭な見方しかできなくなる。

本作のキーワードは「殻」「偏執(paranoia)」の二つであろう。前者は本作のテーマにもなり、後者は本作で起きた全ての事件の根源にある感情だ。
"殻"という言葉に対しては二人の"トウコ"の存在が象徴的である。自分の「殻に閉じこもって」周りに当たり散らす透子。彼女にとっては冬子の存在が全てであり理想だった。そして彼女の未熟さ故のつまらない誤解や嫉妬が取り返しの付かない悲劇を生み出すのだが…。
逆に冬子は自分の「殻を破ろう」とする。出生の謎を明らかにし、これまでとは違う自分を見つけようと藻掻く。それは玲人に本当の自分を探して欲しいと依頼したことからも明らかであり、彼女が最後に描いた絵「瑠璃の鳥」にも強いメッセージとして現れている。彼女は殻を破り自由へと羽ばたきたかったのだ。玲人と触れ合い、冬子がようやく自由を感じられた直後にあのような悲劇が起こったのは本当に不幸だし不条理としか言いようが無い。

本作の根底にあるのは狂おしいまでの偏執だ。
間宮心像は中原美砂の美しさに囚われ、"殻ノ少女"を制作する。そして最後には狂気的偏執から彼女自身も一つの作品に仕立て上げる。
恋人であるセレスを失い、溺愛し単為生殖の対象にもなった妹である中原美砂も失った六識命は、堕胎を望む他の女性達の姿を見て裁きを与えようとする。そして彼は女達の死体を使って妹の再生を試みる。…六識事件
日下達彦は実の妹が汚れてしまったのに耐え切れず、ネアニスの卵の供述に従い、シネマの一員であった女生徒達に罪を与え、妹の再生を試みる。…黒い卵事件
間宮心爾は幼い頃に実母からの虐待(レイプ)、心像からの冷たい仕打ち、親しみを覚えていた中原美砂の喪失とトラウマとも呼べる様々な出来事を経験した。そして"殻ノ少女"への憧憬を胸に秘め、実家を飛び出して生活する。成長し作家として東京に戻った心爾は六識命のカウンセリングの手引きもあり、母(中原美砂)の再生、"殻ノ少女"の制作を試みる。…殻ノ少女事件

大まかに本作で起こった事件のあらましを振り返ってみたが、まさに狂気としか言えない感情がそこにはあるのが分かるだろう。失った女性を再生するために何人も殺し、四肢を繋ぎ合わせて再生させようとするなんて試みは正気の沙汰ではない。そのため猟奇的殺人を引き起こした彼らの心情を完全に理解するというのは不可能である。もし理解できたらそれは自身が狂っていることの証明にもなる。

それでも彼らにとって"再生"とはどのような意味を持っていたのか出来る限り推察してみたい。本作では再生の象徴として卵の存在がある。"殻ノ少女"は殻が破れ理想の女性が顕現した象徴であるように思えるし、ネアニスの卵でも卵の中にいる再生対象となる女性に四肢を与えていき、最終的に殻が破れて再生が完了する。
卵とは文字通り命の象徴であり、そこから破れて出てくるのは自身が求めていた理想の女性。そしてその女性の四肢は自分が与えた物。つまり卵から生み出される女性は自分の理想そのものであり、それでありながら自分に依存することでしかその存在が許されなかった女性である。自分の理想の女性を自分で形作る…この過程は非常に自己陶酔を得られるものではないだろうか。一種の宗教とも言えるし、彼らは女性を再生するという過程でこの上ない自己愉悦に浸っていたのだと思う。

これはあくまで自分の仮説に過ぎないので、実際はまた違った理由もあるのだろう。だがいずれにせよ彼らが殺人に至った感情は到底理解できるものではない。『殻ノ少女』にあるのはそんな狂気だった。狂気的行動の前には理性なんて存在は太刀打ち出来ないし、理不尽としか言えない結果だけが残される。そのため本作では多くの人間が死ぬし、物語の終わりもハッピーエンドとは程遠い。人によってはかなりストレスを感じる内容だろう。
僕はハッピーエンド至上主義者ではないし、鬱や凄惨な幕切れは好きな方だがそれでも本作の展開には胸が痛んだ。カルタグラでメインヒロインだった和菜が犠牲者になった場面は目を背けたくなったし、綴子の死も予想していたとは言え辛いものだった。透子だって死ななければ将来自分の殻を破ることができたかもしれない。

また本作の特筆すべき点は、死にキャラはいても捨てキャラはいないことだ。
登場人物は多いがどのキャラクターにも個性があり、決して埋もれてはいない。
karanoshojo2
本作の最終的な人物相関図。これだけの人数が関わる作品は類を見ない。

好きなキャラクターを挙げるならば冬子と紫。特に紫とのシーンが無かったのは残念だった。だがイノグレ作品は近親相姦を徹底的に否定している傾向があるのでむしろ無くて良かったかもしれない。カルタグラの七七であったりPPの柚芭にしても、彼女達と結ばれたエンドは碌な結末にはなっていない。
八木沼もカルタグラでは嫌な奴止まりだったが、今作で過去に色々あるけどやっぱり嫌な奴に昇格した。『虚ノ少女』では意外に良い奴ぐらいにはランクアップして欲しいところ。出番は多そうだけど頼むから死なないでくれ。

シナリオに唯一ケチを付けるとするならば起承転結の結の部分。六識事件の解明とかもやや駆け足気味で登場人物の細かい動機の描写も不足している。(動機の根底にあるのは一般に理解できない偏執なので必要ないといえばそれまでだが。)また間宮心爾は捕まっていないし、冬子も依然拐かされたままだったりとかなり謎が残る。最後の列車でのくだりで心爾から少年にパラノイアが伝染していったのも果たして今後どうなっていくのか分からないし消化不良というかかなり気になる。
もっとも明日『虚ノ少女』が発売されるので自分はそこがどう繋がっていくのか楽しみという感情が殆どだが、当時本作をプレイをした人は相当モヤモヤしただろうし、待ちに待った続編ではないだろうか。
自分としては今回は波に乗り遅れることなくプレイできそうで本当に良かった。攻略にかなり骨が折れそうだけどそれもまた一つの楽しみかな。

◆後書き
第一に『虚ノ少女』までに間に合って良かった。結構ギリギリだったけど。体験版もプレイしてみたが演出・システム面が更に洗練されており俄然期待が高まった。
『虚ノ少女』はInnocent Greyの真価を問われる作品になるのだと思う。殻ノ少女の続編としての出来、開発期間の長さ、京極作品のオマージュからの脱却…こういった期待に見事答えた作品になって欲しい。
後は前作から登場するキャラが死なないことを祈るばかり。もし紫が死んだらかなり精神的にきそう。想像したくもないですね。
まあ詳しくは『虚ノ少女』の感想で。それではまた。
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
79: by on 2015/07/18 at 02:47:27

お初お目にかかります。最近こちらのゲームをプレイして自分なりに考えて見たのですが、最後の瑠璃の鳥の絵、やはり解釈は鳥が冬子自身なのですね。私は冬子の子を象徴したと解釈したのですが。理由は鳥事態が青かったため。鳥を冬子と考えた場合殻を破る前から幸せでないとならない。しかし冬子は自分を不幸といっている。青い鳥が幸せの象徴であるとするならば自分と時坂零下時の子であると考えた方が自然に写る。どこを探しても同じ考えの人はいなかったので的外れなのかもしれませんね。長文失礼しました。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。