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「かみのゆ」感想

kaminoyu5
タイトル:「かみのゆ
ブランド:light
評価:B-(S~E)
関連:批評空間投稿レビュー(内容は殆ど同じ)
※以下ネタバレを含みます


◆雑感
まず特筆すべき点は物語の主舞台となる"かみのゆ"を初めとした神由町の雰囲気。登場人物たちが生き生きと動きまわるあの町の雰囲気は、見ているプレイヤーにも癒しを与え、心温まる想いを提供してくれる。この世界にいつまでも浸っていたいと思わせる雰囲気の良さは他の作品では得難いものだった。

個人的には本作はこう思わせる雰囲気を形成した時点で既に作品として成功が確約されたと思う。物語のメインテーマは人ではない"かみさま"との恋愛で、どの個別ルートでもこの問題が人間である主人公・嘉人の前に立ち塞がる。
人間でない"異質"な存在との恋愛は重く、実際本作も扱っている内容としては一筋縄ではいかない重さがあるものだが、作中から漂う暖かな雰囲気がその重さを感じさせない内容に仕上げている。

作品テーマとしてはシリアスな重さを意識させるものであるが、実際プレイして作品から受ける印象が、"楽しい"、"心温まる"といった真逆の感情であるところに本作の最たる魅力があるように思う。そう思わせる作中の雰囲気の前では、自分は内容に関する些細な粗などは特に気にしようとも思わなかった。
本作はプレイし終えて「楽しかった!」と胸を張って言える作品であった。


雰囲気の良さに関連して、本作を語る上で外せないのが主人公・嘉人の存在だ。プレイした人ならお分かりだろうが、嘉人は稀に見る"かっこ良い"主人公だった。
私見だが、かっこ良く見える主人公と異質に見える主人公は紙一重にあると思う。

抽象的な例になってしまい申し訳ないが、
何気ない学園生活を送っていた主人公がとある少女との出会いから大きな事件に巻き込まれ、やがて世界の命運を左右する危機にも立ち向かう……。
例えばこんなあらすじの物語があったとする。

この時最終的に世界を救った主人公は恐らくかっこ良く見えるのだろうが、同時に我々一般人からしたら「普通そんな選択や行動できねえよ!」といった隔たりのある、異質な印象を抱く恐れもあるだろう。
無論彼らはその行動が出来るから主人公足り得るのだという指摘はあるが、少なくとも主人公の常人とは違う行動に対して、"かっこ良い"、"異質だ"という二つの相反する感情のどちらが上回るかは、実際各々がその作品をプレイしてみないと分からないだろうし、かなり紙一重に位置していると思う。

本作『かみのゆ』の話に戻る。本作の個別ルートでは人ではない、つまりは異質な存在である"かみさま"との恋愛が描かれるので、必然的に嘉人も"かみさま"との距離を縮めるために異質であることが求められた。
例えば杏理ルートでは男の状態の杏理も愛し、キスしたりHすることも許容した。或いはあや乃ルートでは、キュビズムを意識させる異形の状態時のあや乃も愛すと宣言した。そして藤子ルートでは、嘉人は人であることを止め、"かみのゆ"の中でしか生きられない藤子と添い遂げ、永遠に生きる事を誓った。

この過程で葛藤もあったが、最終的に嘉人はすぱっと決断し行動に移す。こうした行動は我々からして見れば凄い異質なものに見えないだろうか?
貴方は愛の証明のために男とHできますか?異形の姿のままでも愛せますか?
その姿だけが全てではないと分かっていても、それでも僕は抵抗があるし多分行動できない。恐らく他の人も同様にそう感じるのではないだろうか。

そもそも僕だったら初めて"かみのゆ"に訪れて、人ではない"かみさま"を見た時点で裸足で逃げ出すと思う。だが嘉人は戸惑いつつも現状を受け入れ、"かみのゆ"での三助の仕事を全うする。この点が普通の人間とは違う凄さであり、嘉人が主人公たる所以なのだろう。

このように本作は"かみさま"との恋愛を描く過程で、嘉人の持つ異質さが浮き彫りになってくる。だが、先に述べたように僕は嘉人を"かっこ良い"と感じている。

この理由もまた作中の雰囲気形成の妙にある。"かみさま"が非常にコミカルで生き生きと描かれているので、本来的に抱える異質さを重く感じることがない。それ故に嘉人とのやり取りも、シリアスな場面であってもそこまで深刻さを感じることがなく、安心して楽しむことが出来た。上手く説明はできないのだがこの辺りの些細な日常描写が本当に上手い。

また、個別ルートの軸になっているのは嘉人の行動なので、評価の主軸も僕の中ではヒロインの可愛さ云々ではなく嘉人の行動に左右された。つまりヒロインの変化のインパクトが大きく、嘉人が乗り越えるのに葛藤し苦労した杏理・あや乃ルートの評価は高く、逆に比較的すんなりと解決した乙女・百ルートは前者に比べるとそこまで評価は高くならなかった。藤子は外見的な変化はないものの、嘉人が障害を乗り越える過程が盛り上がる展開だったし嫉妬でニヤニヤ出来たのでお気に入り。

本作のようなどちらかと言うとキャラゲー寄りの作品で、個別ルートの評価の主軸になるのがヒロインの可愛さや展開そのものの面白さではなく、主人公の行動になったのは個人的にはかなり稀なケースだった。


雰囲気形成に一役買った要素として、吹き出し形式のテキスト表示にも軽く触れておく。これはスクリプトの段階で相当苦労したと察するが、その苦労に見合う魅力があったと断言できる。
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何気ない会話を少し抜き出してみたが、会話の動きを実際に視認できるので、会話の距離感であったり台詞の間・機微が感じやすい。吹き出しアイコンを使った文字を用いない感情表現もこの形式ならでは。もしこれが既存の固定ウィンドウの表示だったら自分はここまで本作の雰囲気に浸ることが出来なかっただろう。
僕は普段テキストをなるべく早く読み進めるほうなのだが、本作の場合は会話の間を楽しもうと吹き出し表示される台詞をじっくり眺めてプレイしていた。


◆総評
アップダウンが激しい作品ではないので、驚きだとか展開自体の面白さはそこまででなく、個人的な好みからずば抜けて高い評価を下すことはしませんでしたが、何よりも作中の雰囲気が心地良く、プレイして楽しかった!面白かった!と言える作品でした。これはよくある学園物では中々味わうことが出来ない魅力ですね。
あとは銭湯に行きたくなりました。僕も本作のような可愛い"かみさま"に出会いたいです。もし本当に見かけたらビビって逃げ出しそうですがそれはさておき。

少し話が逸れますが『かみのゆ』スタッフの新作『BRAVA!!』が5月に発売みたいですね。5月は激戦区なので様子見するつもりでしたが今回予想以上に嵌まれたので急遽購入候補に。劇団物とかもっと見てみたいジャンルだったんですよ…。
僕はよくある学園物も好きですけど学園以外を舞台にしたキャラゲーもやりたいと思っているのでこういう作品は大歓迎です。早速体験版やらないとね。

という訳で『BRAVA!!』のバナーを貼って今回はおしまい。それではまた。
BRAVA!!応援中!
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