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「フロレアール ~すきすきだいすき~」雑感

floreal
タイトル:「フロレアール ~すきすきだいすき~
ブランド:13cm
評価:B-(S~E)
※以下ネタバレを含みます

Solitaire trap in the abyss of the existence of the human.
We must get it over.


◆雑感
元長作品といえば絶対的な他者との意思疎通の不可能性、つまり他者との「断絶」からそれを超えるコミュニケーション法について語るイメージが強いですが、本作『フロレアール』はその手前までが話の主軸になっています。最終的な主張は『未来にキスを』で語られたように内的世界の埋没、自己の中に他者を見ることに収束しますが本作はそこまで発展していきません。なので作品が語るメッセージも抽象的、まだ発展性があるのでこれだけでは何とも言葉にしにくい。

本作で問題になるのは主観的意識(自意識)。「他者」ではなく「私」の問題。物語の最後にSolitaire trapという言葉が出てくるが、主人公ジャン・ロタールはまさしく一人遊びの罠に掛かってしまった。

ジャンは自己の記憶と現実世界との齟齬から、「自分はフィクションの世界、何者かによって創られた世界にいるのでは?」と疑う。自分が今いる世界の外部にこそ本当の現実があり、そこには俯瞰的に支配する神がいると考える。
そこからジャンは神に立ち向かうことを決意し、神が設定したメルンとの幸福な物語からの脱却を図る。(※1)

だが、これこそがSolitaire trap、一人遊びの罠である。

ジャンが見出した神、〈外部〉とはあくまでジャンの主観的意識、〈内部〉によって構築された〈外部〉に過ぎない。それは厳密には〈外部〉と言えないし、〈外部〉が無いのだから〈内部〉と表現することは出来ない。だからそこにあるのは主観的意識(自意識)でしかない。

神(ジャンが規定した)に叛逆する中で、彼はこの一人遊びのロジックに気付き絶望した。自分が今いる世界の外部、神なんてものは存在せず、我々は現実世界の因果関係から独立することは出来ないと。ジャンはこの事実に耐えられなかった。

最後にジャンは〈外部〉と〈内部〉に分けることに意味は無く、一つ一つのフィクション(今いる世界の要素)に意味を見出していくしかないと気付く。そうして物語は閉幕する。本作は最初から最後までジャンの自意識の問題であった。

本作の主張を「私」と「他者」の関係に適用させてみる。「他者」とはあくまで主観的意識に依って規定された「他者」であって、超越的な神の視点、つまり〈外部〉から「私」と「他者」を規定することは出来ない。「他者」の問題は自意識の問題であってそこにしか存在しない。断絶はここにある。

『フロレアール』で最後に与えられたメッセージ、
Solitaire trap in the abyss of the existence of the human.
We must get it over.

ソリティア・トラップの深淵を人は超えなければならないということは、現実世界での不全感や「他者」の存在によって起こる問題の解決を外に求めるのではなく、自意識で解決しなければならないということだと考えた。

「他者」との断絶をどう乗り越えるかは本作では深く言及されていない。奇跡によって超越可能であると述べられてはいるが。この奇跡≒楽園について述べられているのが『sense off』『未来にキスを』である。本作をプレイしてどちらも再プレイしたくなりました。特に『sense off』のほうを。
どうでもいいけど痛みからメルンとの繋がりを感じる場面はゾクゾクしました。

んー駆け足で纏めちゃったけどこれ以上深い考察は僕には出来ません。この辺りの分野は基本的に知識が足りてないですね。もっと色々知ってれば他にも考えられることがあると思うと勿体ない。今度スピノザとかニーチェとかそこら辺の本読んでみようと思ったり。

(※1)何かが間違えば『水仙花』のような世界、物語に抵抗する物語になったんだろうか。本作の舞台である美しい風景からは想像すらできないけど。
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