「2012年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板」結果発表されました
エロゲ(雑記) - 2013年04月09日 (火)
関連:2012年KOTYe総評(クソゲーオブザイヤーinエロゲー板@ ウィキ)
遂に結果が発表されました。僕自身はそこまで注目している訳ではないですけどこうして見る分には笑えるし面白いですよね。なので毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
ただ、今回は2本ほど自分が発売時期にプレイした作品もノミネートされていたので少し複雑な気分になりました。今では良い話の種になってますけどね。
僕がプレイした作品はこの2本。どちらも強烈でした。


softhouse-sealの『欲情トマランナーズ ~エルメロスは絶頂した~』
emuの『パジャマさんこんにちわ』です。
『欲情トマランナーズ』はゲーム性のあるseal作品ということで予めネタと分かって購入したので良いのですが…、問題は『パジャマさんこんにちわ』のほうです。
約7年半ぶりの新作ということで結構楽しみにしていましたが、その期待に沿った作品ではありませんでした。ただ僕の中ではクソゲーというより勿体無い印象のほうが強いんですよね。体験版と本編の容量が殆ど同じ、実は夢オチだったなどと言語道断としか言えない一面もありますが、話の方向性は決して悪くないんです。
学生寮病みキャラ猟奇純愛ADVとあるように、物語はヒロインが抱える心の闇を取り除くことが大きな柱になりますが、その過程の描写が圧倒的に足りていないんですよね。3時間程度で全ルート終わってしまう文量なので…。
こういう心の問題と向き合う心理ベースの物語は個人的に好きなジャンルでもあるので、過程さえ丁寧に描写されていれば良い作品になったのに…と思わずにはいられません。
パッケージ裏に本編には無いCGが記載されている辺りから当初の予定とは違ってスケールダウンしたのだろうと容易に想像できますし、約7年半ぶりの新作にも関わらず度重なる延期をした背景も踏まえるに、内部で色々と問題が生じて思うような作品が作れなかったのではと思います。
だからと言ってそれを作品評価に考慮するわけではありませんが…せめて製作者の納得が行く、完成した作品を世に出して欲しかった。製作者も無念に感じているかもしれませんが僕も無念です。
盛り上がりを見せるKOTYeですが、中には止むに止まれぬ事情があった作品もあると考えると少し切なくなります。それでもつまらない物はつまらないのですが。
未プレイの作品にとやかく言える立場ではないので他の作品に対する印象は割愛。
クソゲーと呼ばれる作品は確かに存在しますが、気に入らない点があったら何でもかんでもクソゲーなどと言って非難する人間にはなりたくないですね。これは普段レビューを書く時に意識していることでもありますが。作品に最低限の敬意を払うというか…、あとは自分の読み込み不足の可能性もありますし。
今後も新作を買い続けていく中で自分の期待にそぐわない作品も当然出てくるでしょうが、その時は余計に論理的・妥当性のある批判を心掛けていきたいです。
恐らく僕がそれを忘れて感情的にならざるを得ない作品こそがKOTYeにノミネートされるのではないかと思います。(幸いにして今年はまだそういう作品に出会ってませんが。)
感情的になって書きなぐったパジャマさんのレビューが某まとめサイトに無断転載されたりもしましたがそれはまた別のお話…。